墓薙(墓なぎ)お盆とお彼岸の違い?

お盆とお彼岸の違い?

暦の上では残暑の気候を用いるのが正しいのかも知れませんが、異常気象による猛暑はまだまだ続きそうです。

「躊躇わずにエアコンをご使用ください」こんなメッセージがTVで報じられるほど異常な暑さなのですね!

さて、暦は8月に入り、ご先祖供養の準備をする時期でもあります。

地域によっては墓薙(墓なぎ)共同墓地利用者がお盆を迎えるにあたり日にちを決めていっせいにお墓周辺の草刈り、掃除をする習慣もあります。(簡素化したり、地域社会の崩壊により消滅してしまった地域もありますが、良い習慣は残し存続できれば理想的ですよね。)

ところでお盆とお彼岸の違い?ご存知でしょうか?

簡潔に言うと・・・

ご先祖様が帰って来るのがお盆で、あの世とこの世が最も近づくのが春秋の彼岸!!

日本古来の祖霊信仰とインドから中国を経由して日本へ伝わった仏教の影響が習合し、現在の「お彼岸」と「お盆」が長い年月を経て定着したのでしょう。

「彼岸」とはあの世のことで、この世のことを「此岸」(しがん)、この世は東に在りあの世は西に在るとされ、昼と夜の時間がほぼ同じになる春分・秋分の季が彼岸と此岸が最も近づことから、ご先祖さまを敬い供養する習慣になったのが「お彼岸」

日本に仏教が伝わる前には年明けお正月にもご先祖さまをお迎えする風習があったようで盆正月の年二回はご先祖さまご供養月間でした。

現在ではお正月は日本古来の神事、お盆は仏事、年末はクリスチャン?

宗派問わず何にでも反応して手を合わせてしまう日本人の特徴、神仏習合は決して良くない風習ではありませんが神社仏閣、またお墓へ行っても願い事の前にご先祖さまに感謝の気持ちをお伝えしましょう。