
ご遺骨の処分は決して他人事ではない!?
ご遺骨を処分する理由は諸種の事情が考えられますが、大きく分類すると二つに絞られます。
①お墓が無い (造る予定もない)
②お墓の納骨室にスペースがない
お墓が既にあっても「ウチは代々続くお墓があるから遺骨処分する必要が全くない」とは決して言い切れません。
何故なら代々継承しているがゆえ、納骨室にはご先祖様のお遺骨があり、お葬式のあと納骨室を開け、骨壷がもう入らないことを初めて知るケースも実際にあるのです。
他にも遺骨処分の当事者になるケースとして、離婚や少子化問題で将来的に遺骨の引き取りや、墓じまいするケースも皆無ではありません。また、親類縁者(疎遠を含む)の遺骨引き取り人として担わなければいけない場合もあり、遺骨処分は決して他人事ではないのです。
実際にあった遺骨の引き取りの当事者になった事案
〇夫婦子供の一般的な4人家族、諸事情により離婚して奥さまが子供2人を育て生活していました。ある日、警察から電話ががあり、かつて婚姻関係にあった元の旦那様が亡くなり、遺骨の引き取りをお願いしたい旨の連絡を受けた。
〇音信不通・消息不明の父親が遠方で亡くなり、長男さまが身元引受の該当者となったケース。
〇互いに所帯を持つ実の兄弟が亡くなり、兄弟の家族が遺骨引き取りを拒み、やむなく遺骨を引き取らざるを得なくなったケース。
遺骨処分 注意点
遺骨処分とは決して遺骨を捨てる事ではありません。無論、遺骨を捨てることは遺棄にあたり「遺骨遺棄罪」に問われます。
現に電車の荷物棚や公共のトイレなどに放置(遺棄)するケースもあり、実際に逮捕者も確認されてます。
また、墓地以外の場所(例えば民家の畑や裏山)等に遺骨を埋めた場合、「墓地埋葬法」に抵触するため犯罪です。
遺骨の処分(整理)方法
将来的にお墓を作りたい
お墓を完成させる迄には先ずお墓を建てる場所探し、墓地契約(購入)、墓石選び(申し込み契約)など最短でも1ヶ月以上の時間や労力が必要となりますので、四十九日や五十日祭までに建墓させることは困難です。
墓所工事は決して安い買い物ではありませんので、後悔の無いよう回忌までにお墓を建てるスケジュールでじっくりと墓地・墓石選びをすることをお勧めします。
霊園から墓石の選び方まで「お墓のご相談」承ります。
永代供養墓・合祀墓を検討
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成就院永代供養墓(水戸市大串町)
永代供養費用10万円 宗派不問 管理費 なし
※墓じまい等の複数骨埋葬の場合、即合祀の条件に永代供養費用お一人様5万円の特例あり


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合祀墓
市営の合祀墓が増えています。水戸市、日立市、高萩市など合祀埋葬を条件にお一人様当たり6~7万円前後にて埋葬可能です。 但し、市民以外の申し込みは不可、申し込みが抽選方式などの条件がございますので、当該市役所まで確認願います。
散骨 (海洋散骨・樹木葬)
海洋散骨や樹木葬は、いわゆる自然葬をイメージさせる葬送方法で比較的費用もリーズナブルですが、海洋散骨の場合は遺骨を粉状に粉骨して海洋に埋葬の一択ですが、樹木葬と銘打っても実は粉骨もせずに山奥の決められた敷地に埋めるだけのお粗末な施設や、一見自然豊かな公園墓地のように見える樹木葬霊園だが、地中に埋められたパイプに焼骨を入れて何年後かには合葬墓に移動する方式で、とても自然葬とは呼べない施設が多く見受けられるので注意が必要です。樹木葬の認知度を一気に広めた東京都立の小平霊園の場合、粉骨が最低条件となっています。
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粉骨と散骨を自ら全て行う場合
すり鉢やすりこぎ棒を用いて粉骨することは不可能ではありませんが、微粒子になるまで砕くには時間も労力も必要ですし、何よりお身内の遺骨を砕くことは精神的にも堪える作業と言えます。
粉末遺骨は漁業権や国有地、市町村管理地など管理者がある沿岸や湖、池や沼には散骨できません。
また、私有地(畑や裏山など)に埋める事は「墓地埋葬法」に抵触するため違法となりますが、ご遺族の同意のもと私有地に埋める事無く地表に撒く方法であれば違法ではありませんが成人平均で約2kgの重量のある粉骨遺骨を撒くことは現実的ではありません。
納骨室内の遺骨整理
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お墓の納骨室が既にいっぱいになった時の対処法
現在のお墓の所有者(祭祀継承者)の方を基準に、ご両親等より古いご先祖様(祖父母など)のお遺骨を粉状に粉骨して、納骨室の土の部分に再埋葬(観念上は土に還す)し、この方法を次世代の継承者に伝えることにより納骨室には常に2~4人分の骨壷のみがある状態を永続的に保つことが可能になり、理想的なお墓の使い方と言えます。
このようにお遺骨を粉骨して納骨室内を整理するサービスを「こな雪浄土」として承ります。
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費用について
お骨の引き取り(納骨室を開けて遺骨取出し)
- 10,000円(込)
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お遺骨(乾燥・粉骨) お一人様(1柱)
- 10,000円(込)
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再納骨 (納骨室を開けて再埋葬)
- 10,000円(込)
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取出し 10,000円
粉骨 20,000円
再埋葬 10,000円 - 合計40,000円(税込)
ご利用例
2柱(お二人分)のお遺骨を「こな雪浄土」した場合

手元供養(自宅供養)
粉骨パウダーサービスの仕事に長く携わり、お遺骨をご自宅で何年も保管されている方が以外にも多いことに驚かされます。
一つの理由として、一昔前までは身内で不幸があれば迷わずお墓を建てる、の一択でしたが、現代では少子高齢化や核家族化に拍車がかかり、お墓を造ってもお墓の継承者が居ないなどの問題や、建墓以外に永代供養墓・合祀墓、海洋散骨や樹木葬などの葬送方法も増え、選択肢が増えた分、決め兼ね悩み、結論を先延ばしになさる方が多いのだと推察します。
成人のお遺骨をパウダー状に施した場合、お一人様分の粉骨済遺骨の重量は約2kg(平均)となります。
手元供養用品であるミニ骨壷の容量は小さじ一杯分にも満たないため、いずれは永代供養墓や散骨などの葬送方法を決めなければなりません。
