お墓掃除のコツと裏ワザ

お墓掃除
ご先祖様が眠る大切なお墓はこまめにお掃除をしてキレイにしたいものですよね〜

法事や地域性の風習もありますが一般的には春彼岸〜お盆〜秋彼岸前のタイミングでお墓掃除する方が多いと思います。

地域によっては「墓薙(はかなぎ)」と呼び、お盆の前に共同墓地内の草むしりなど集落で協力しながら清掃する古き良き風習がありましたが現代では簡素化して個人のお墓のみを当家が清掃することが多くなっています。

「ここのお墓はいつ通っても荒れていてご先祖様を大事にしていないのか」などと供養心を疑われることの無いよう定期的なお墓掃除は心がけたいものです。

とは言え、今や少子化問題等でお墓の管理がままならない事情も昔より増えていますので墓掃除代行業者などに相談する方法もあると思います。

お墓は常に風雨にさらされ、土ぼこりにまみれ、花粉や鳥のフンがこびり付き掃除しても簡単に拭き取ることができない場合もあります。

戦後の墓石は研磨技術も進歩して鏡面仕上げで表面はツルツルなので汚れは付着しにくい特性がありますが硬度が高い石材でも吸水率0%とはいかず、どんな石材でも水を吸い経年劣化は否めません。

クルマの洗浄も同様、小まめに手入れしておくことが一番ですが頑固な汚れには市販の墓石専用水アカ取りや専用クリーナー、他にホームセンターなどで市販されている先端部分が鋭利なヘラ状になっているスクレーパーで削ぎ落とす方法もあります。

厄介な草むしり

近年のお墓は敷石張りで草掃除の心配はありせんが、土や玉砂利のすき間からどうしても草が生えてしまうので地道に除草するしかありません。

草むしりの裏ワザ

●「黒那智」などの黒系の玉砂利を敷くことによって太陽熱がこもり植物を枯らし生えにくくする方法

草が生える場所に塩を撒く「塩は分解しにくく地中に残留します」ことにより植物を枯らし生えにくくなります。(塩害に注意!御影石にも悪影響を及ぼしますので市販の塩分由来の除草用を使用することをおすすめします。)

お墓掃除のアイテム

状況に応じてタワシや歯ブラシ等が必要な場合がありますが、墓石表面をキズつけないよう硬めのブラシは注意が必要です。

雑巾が一般的ですが、お墓の工事専門の業者は仕上げにスポンジを使い水を含ませ洗浄し、仕上げに墓石に付いた水分を拭い取る方法で墓石に限らずご自宅の鏡や窓を清掃する要領で墓石を洗浄すると良いと思います。

家庭用食器洗剤や自動車用洗剤などは成分によっては墓石にシミができたり変色の恐れもありますので洗剤を使用するなら必ず墓石専用(墓石の種類により異なる場合がありますのでご注意)

お墓掃除も含めお墓を守ることを墓守り(しもり)と呼びます。
お墓を守ることは託された者の責任であり宿命なのです。

諸事情により墓守りがままならない、また近い将来墓守り(お墓掃除)が困難になる可能性があるのであれば問題を後回しにせず、に早めに対応しましょう。