「秋分の日」どうしてお彼岸にお墓参りするのでしょうか?

春彼岸、お盆、そして秋の彼岸「秋分」にご先祖さま供養としてお墓参り(お墓掃除)する習慣がありますが、お盆はご先祖さまがあの世からこの世へ一時帰省なさるのでお墓参り(お墓掃除)するのは当然ですが何故お彼岸にお墓参りするのでしょうか?

(理由其の一)
歴史的にも農耕民族である我々日本人は古来より寒い冬からやっと春を迎え、耕作・育苗に適した季節、五穀豊穣を願い稲作の準備をする時期がちょうど春彼岸頃で、実りの秋である収穫時期が秋彼岸頃の時期であるため、豊作祈願を込め代々祖先から受け継いだ田畑を大事にすると共に春と秋の彼岸花にご先祖さまへの感謝の意を表しご供養する習慣が根付いたのではないでしょうか。

(理由其の二)
また、秋分の日は太平洋戦争終戦直後の昭和23年に制定され、祝日法のひとつに「祖先を敬い、亡くなった人を偲ぶ」との趣旨があり、ご先祖さまの供養はもちろん、大戦でかけがえのない命を失った数多くの人々の追悼をこめて秋の彼岸にお墓参りする習慣が強くなったとも言えます。

(理由其の三)
お彼岸にお墓参りする習慣は日本のみ!?

ご供養ごとは仏教伝来の影響が大きく関わりますがお彼岸のお墓参りは前述通り豊作祈願とご先祖様への感謝が色こく、あと付で春分・秋分の時期は昼と夜の長さがほぼ同じ、すなわち仏教で言うところの西方浄土、西に極楽があるとされる真西に陽が沈む最適の日となったのではないでしょうか。

お彼岸時期は連休となるケースが多く「暑さ寒さも彼岸まで」と言われ絶好の行楽シーズンでもありますが、ご先祖さまの感謝とご供養も忘れないように心がけましょうね(^^)V