【お盆と秋彼岸に咲く供養花】

【狐剃刀と曼珠沙華(彼岸花)】

画像の植物は同じヒガンバナ科(ユリ目)に属し、キツネノカミソリ(画像右下)はお盆休の時期に群生、彼岸花は秋のお彼岸!
「ご供養」に共通する古来からの深い意味と所縁を感じませんか?(^-^)

真紅の花びらが放射状に咲き、原色鮮やかな彼岸花は欧州で人気の高い植物ですが日本ではどうしょう?
縁起が悪い、毒々しいと忌み嫌われ、敬遠される理由のひとつには有毒性がある、 (全草)葉も根も花茎も花も鱗茎、特に球根に多くの毒性が蓄積されていること。

また、死人花、地獄花、幽霊花、剃刀花、狐花などの別名があることから先人は子供が近寄らないように 「毒がある故触れてはならぬ」、「持って帰ると火事になる」、「死人が出る」などと言い聞かせ、迷信化していったことが要因とも考えられます。(私見)

桜や梅などの開花前線は、列島を南から北へと北上しますが彼岸花の開花前線は北から南に南下して咲きます。(他に山茶花なども)
また、 多くの植物は春先に芽を出し、夏の暑い時期に葉を繁らせ、秋に枯れますが彼岸花はそれとは逆に、寒い時期に繁り春先に枯れてしまい 、秋が近づくまで地表には何も生えません、そしてお彼岸の季節に田んぼのあぜ道や土手で突如として群生することから「幽霊花」の異名がついたのかも知れません 。