沙羅双樹(サラソウジュ)と平家物語

沙羅双樹(サラソウジュ)

とてもインパクトのある素敵な響きの花の名前ですが、何となくでも聞いたことがある、

と答える方も多いはずです。

昔、現国なのか古典なのか忘れましたが強制的に暗記させられ習ったことがある

冒頭、祇園精舎の鐘の声・・・で始まる「平家物語」の一節に登場する花の名前なのです。

出来の悪い生徒だった自分でも何となく聞いたことがあったワケです。

しかし残念?なことに沙羅双樹の花は日本固有種ではなく日本では栽培することも難しい

インド原産の熱帯植物で高さ30Mにもなる木に咲く小さな花のようです。

娑羅双樹(シャラソウジュ)、沙羅の木(シャラノキ)、サラノキなどの呼び名があり、

一説にはお釈迦様が亡くなった場所に二本の沙羅の木があり、黄色に咲いていた花は枯れ、悲しむかのように鶴のような純白の白い花を再び咲かせたとされる仏教の三大聖木のひとつです。

この無常の象徴である白い花の咲く二本の木(双樹)を沙羅双樹は日本の固有種ではないため、平家物語で登場する花は本来の沙羅双樹とは全く別物である夏椿(ナツツバキ)を指し夏椿を今でも沙羅の木、沙羅双樹とも呼ぶのだそうです。

せっかくですから平家物語にもふれてみたいと思いますがザックリと分類すると平家物語とは軍記(バトルフィクション)劇と言ってよいでしょう。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、傷ひとへに風の前の塵におなじ。

勝手に解釈すると・・・

祇園精舎(京都の繁華街ではなく、お釈迦さまも説法をなされたインドにある代表的な寺院)の鐘の声(この寺院の鐘の響き 実際には鐘は無かったが後に日本人がつけた説のある鐘の音)は諸行無常(この世のあらゆるもの全ては一瞬たりとも変わらぬものは何一つ無く儚いものである)の響きあり。沙羅双樹の花の色、(仏教の三大聖木のひとつとされる花は二本にはホントは無いんだけどナツツバキが沙羅双樹に似ていて花が咲いても一日で散ってしまう一日花の夏椿に例え)盛者必衰の理をあらわす、(せいしゃひっすい・栄える者もいつの日か必ず滅びゆき栄枯盛衰は世の習いである)奢れる人も久からず、(どんなに栄えて権力を持つ者がいても、その栄華に永遠は無く)ただ春の夜の夢のごとし。(まるで覚めやすい春のよるのゆめのように儚いものだ)猛き者も遂にほろびぬ、(どんなに勢いがあろうとも終には滅亡するような)傷ひとへに風の前の塵におなじ。(それはひとえに風でたやすく吹き飛んでしまうチリのようなものだ。)

平安時代の武家貴族平家は栄華を極めたかのよに見えたが平家に対する不満が爆発し天皇に命ぜられ敵対勢力となった源氏は平家を追い詰め滅亡に追いやる。

一件落着、フツー平家を滅ぼした義経は万民から愛されるヒーローとなりハッピーエンドの終焉でよさそうだが、それで終わらずに頼朝に裏切られ恨まれ、実の兄である頼朝に殺されてしまう栄枯盛衰、生者必衰、そして裏切りを描く全米もきっと泣くスペクタクル巨編なのです。

夏椿(ナツツバキ)(沙羅双樹)は水戸市植物園・六地蔵寺で6~7月の今の時期に観賞できます。

 

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