墓じまい相談者が男性よりも女性が多い理由

墓じまい相談

墓じまいのご相談件数も年々増えていることを実感しますが、お問合せを頂く全体の男女比を比べてみると圧倒的に女性からの相談が多く、驚くことに7割以上の比率になります。

性別を問わず墓じまいを選択する最大の要因は、超少子高齢化によるお墓の継承問題が影響していますが、中でも女性からの相談が男性を上回る一つの理由として考えられるのが、例えば一人娘が嫁ぎ、実家は両親のみが暮らしている、または既に他界した等、お墓を管理できる該当者が嫁いだ娘さんのみのケースが年々増えている傾向にあることも要因の一つなのでしょう。

無論、同じ境遇のケースは昔からあったに違いありませんが、「墓じまい」や「終活」などの認知度や、明朗に取り扱う業者が増えた事にも一定の要因とも言えそうです。

要は少子化の時代の流れと戦後のお墓ブームの行く末、核家族化のなれの果て、栄枯盛衰が現実化していると言い切っても過言ではありません。

しかし、代々続いたお墓を仕舞う事に抵抗を感じる方も多く、墓じまいに踏み出せず課題を先送りしてがちな問題とも言えます。

春と秋のお彼岸、お盆もキチンとお墓参りしているから問題は何一つない、最終的には姓が異なっていても実家のお墓を継承したいと考える方もいるかも知れません。

姓が異なってもお墓の継承者になれるのか否か

結論から言うと異なる姓でも墓地継承者になることは可能です。

しかし、単なる墓参りと違い墓地継承となると様々なハードルをクリアする必要性があります。

先ずは嫁ぎ先の同意が得られるのでしょうか?ご主人のみならず親兄弟の同意を得る第一関門は、いきなり高いハードルとなるでしょう。また、今は健康でクルマがあるからお墓参りの移動は容易いとしても、寿命は人の宿命、運転どころの話ではないのです。かと言って子供に複数の墓守りを頼むのも決して現実的ではありません。他にも宗教宗派の問題、墓地の管理費等など問題山積なのです。

解決策

実家は嫁ぎ先と目と鼻の先、しかも実家の墓地が広く、嫁ぎ先は幸運にも供養する墓がなく将来的には同じ墓地内に両家制のお墓として使いたい。

幸か不幸か離縁してしまい、いわゆる出戻りして尚かつ子供を引き取る等の稀なケースを除き、解決策は墓じまい等の妥協案以外は無さそうです。

まとめ、、、、

墓じまい、、、ひと昔前であればイメージは暗く、代々の墓を終わらせる不甲斐ない末裔などと揶揄される時代があったのかも知れません。しかし現代の墓じまいとは永代供養墓や海洋散骨、樹木葬や手元供養等など新たな供養方法の始まりと捉えることは至極自然な流れなのです。

今も昔も変わることのない暗いイメージである無縁仏、無縁墓化を回避する為にも、墓じまいの選択肢は賢明な選択なのです。

妥協ではなく歩み寄り、新しいカタチの供養方法のステップと考えるべきです。