御朱印帳問題のゆくえ

何かと世間とネットをざわつかせる御朱印帳問題!

問題なのは御朱印を提供する側の神社仏閣施設と御朱印を貰う側の目的意識の大きな隔たり、相違にあります。

(御朱印問題の歴史)

そもそも今から約5年前ほど前に御朱印集めが趣味だという芸能人を紹介したり、それ以前から話題となっていた歴史好きな女子「歴女ブーム」、そしてパワースポット巡り、パワスポの情報画像をSNSで拡散していった中で御朱印(御朱印帳)が一躍有名になったのだろう。

その後、御朱印帳ブームが訪れ御朱印帳に各御朱印をやたらと集めSNSで自慢したり、売買目的で御朱印を受けネットオークションに載せたりなど本来の目的ではない御朱印がひとり歩きしてしまい、結果的に御朱印を頂く最低限のマナーも欠落し色々な問題に発展してしまいました。

(御朱印の歴史)

御朱印の歴史は江戸時代の脳経帳(お寺を参拝した後に頂く御経を写し記した物)との説がありますが、室町さらに鎌倉時代後期まで遡るという。

昭和に入り高度経済成長するなか旅行ブームもありペナントやキーホルダーとともに観光地スタンプも流行り御朱印もまたスタンプとして周知されていった。

少し強引ですが本来の御朱印と昭和に入ってからの旅行ブームのスタンプ感覚の御朱印とでは大きな隔たりがあり、どうやら現在の御朱印帳問題の根深い要因もこの辺りに潜んでいるような気がします。

御朱印の金額

神社仏閣の窓口にほとんど御朱印についての金額表示がありますが表示がない施設もあります。その理由の一つに

本来であれば「お布施」や「御祭祀料」などはサービスの対価ではないとの考えの理由があります。

解決策

山のスタンプラリー「ヤマスタ」をご存知でしょうか?

登山やハイキングで山頂などでスマートフォンのGPS機能を利用しチェックインするとデジタルスタンプが貰える仕組みのアプリの一つで、観光地や駅のスタンプラリーと同じ性質ではあるが一定の苦労をして山登りして山頂であるゴールに到達できなければ貰えないスタンプなので今後ますます話題となることでしょう。

(株式会社山と渓谷社 ヤマスタ事務局オンラインより)

このヤマスタと同じように各地の神社仏閣に参詣すれば個々のオリジナルスタンプが貰える仕組みのアプリを開発し、各神社仏閣の協力があれば「神社仏閣スタンプ」が完成し、現在のご朱印帳問題はきっと消え失せるのではないのだろうか?

山登りもご朱印帳集めの趣味もない私の好き勝手な一つの意見に過ぎませんが、きっと凡人が閃くレベルのことはもう既に達人が具現化しようとしているのかも知れませんね?。