鬼門の方角から魑魅魍魎跳梁跋扈する

鬼門の方角から魑魅魍魎跳梁跋扈する。

(きもん)の方角から(ちみもうりょうがちょうりょうばっこ)する。

まるで文字化けしたかのような活字の羅列ですが貴方はスラスラと読むことができましたか?

鬼門とは方角で言うところの「北東」、から魑魅魍魎(山や川などの様々な化け物)が跳梁跋扈(わがもの顔に好き勝手にのさばり蔓延ること)しているさま。

忌み嫌われる鬼門

古来、中国から伝わったとされる陰陽五行・風水・安倍晴明・でも知られる陰陽道などの影響で現に平安京の鬼門には比叡山延暦寺を置き邪気や災難を封じたとされています。

現代でも名残りとして方位除け、節分の豆まきで鬼退治、そして六曜でいう大安吉日などなど時代は変われど古来から脈々と伝わる歴史があり、一説には祇園祭などは荒神様を敬い機嫌を損ねないように踊りや新撰(お供物)やお酒を振る舞いおもてなしする祭りなのだとか。

鬼のイメージとして頭には二本の角、トラ柄のパンツを履いているキャラクターを度々見かけることがありますが、実は陰陽五行でいうところの方角は十二支を時計回りに配置しており、鬼門にあたる北東は丑(牛)と寅(虎)になり、虎が怒った際のコワい顔に牛のトレードマークでもある角を生やし、トラ柄のパンツを履かせると鬼のイメージの出来上がりとなるのです。

現代ではトラ柄やヒョウ柄、トラの顔がプリントされたシャツはなぜか大阪のおばちゃんが好むマストアイテムのようですが、鬼や鬼門の関連は定かではありません。

ところで平安時代と聞くと794ウグイスから1192(1185他)迄の約390余、江戸を上回る太平の時代と連想しがちですが、延暦寺の強訴などにより秩序は乱れ安元の大火、疫病の流行、数々の自然災害、飢饉、1000年に一度と言われる定観地震による大津波などなど平和が安定した時代とは一概に言えない時代だったのかも知れません。

そうなのです!人は災いが連続すると日々の行いが影響し神様が怒った(荒神様)や鬼や化け物、そしてかつての栄光から転落し不運な境遇に陥った菅原道真や平将門、そして崇徳天皇などの祟り、「怨霊」の仕業と決めつけ恐れ慄く傾向がある生きものなのです。

現代でも不幸が続くと神社仏閣などに出向いてお祓いでもして来ようか等という気持ちになったり、どんなに努力しても太刀打ちできない問題や挫折した時は最後には神頼みしか残されていませんよね。

よく験を担いだり、風水など気になってしまう方は鬼門(北東)の方角にトゲが魔除けの効果のある柊(ヒイラギ)や南天(難を転じてくれるそうです)を置いたりするそうですが、鉢植えのミニサボテンもトゲがあるし百均でも買えそうですからリーズナブルでお部屋の景観を邪魔することもなくお手軽な邪気封じになるのでは?。

現代に於いても摩訶不思議な出来事は多々ありますが、普段の生活の上では科学的に立証されている事案が多くはなってきましたが年々深刻になる温暖化現象による異常気象、最後の神に頼む前に世界平和的にも無意味で無駄な軍需費用や核兵器などの軍事開発費を地球温暖化を遅らせる事業や研究に費やして欲しいものですよね〜。