家族葬の注意点

家族葬と一般葬の違い

近年、芸能・著名人の葬儀のニュースで「通夜・葬儀は近親者のみで執り行いますので弔問は御遠慮願います。尚、お別れ会の予定は追ってご連絡致します。」と耳にすることが増えましたよね?。

ひと昔前は大きなホール葬が一般的で通夜・葬儀ともに会場がすかすかにならないよう可能な限り連絡網をたどり参列者を増やす傾向がありましたが今では参列者を限定した「家族葬」を希望する方が増えています。

さて、一般的と家族葬は参列者の頭数の差なのでしょうか?

実は「家族葬」の定義は何一つなく、参列者が4人の家族葬もあるし参列が50人の家族葬もあり、「家族葬」というフレーズが一人歩きしているのが現状なのです。

漠然と費用を抑えることができるからとの理由で「家族葬」を希望する方がいますが、会場費、会食費などは少人数の方が費用は掛かりませんがお香典は見込めず、実は「家族葬」とは葬儀費用の差額を示すものではないので、以下の実際に起こりうる家族葬のデメリットをまとめてみました。

家族葬のデメリット

●参列者の線引きに苦労した。

●葬儀費用が想定したより割高になった。

●葬儀費用が想定したより割高になった。

●僧侶も神職も頼まなかったためBGMだけでは場が持たなかった。

●参列・香典・供花の辞退告知が徹底されなかったため、葬儀後の弔問があとを絶たず逆に手間がかかった。

●葬儀後に「参列者が少なくて寂しい葬儀だった」と親戚から告げられた。

などがあります。

家族葬 気をつけたい注意点

家族葬で最も注意しなければならない事が参列・香典・供花の辞退が不可欠で重要課題だと言う事です。

また、家族だけならともかく、親しい親戚、友人の参列がある場合、参列者の線引きが非常に難しくなります。

故人の生活してきた地域性、社会交流にもよりますが、都市部とは異なり地域社会が存在している地域では周囲の「家族葬」の認知度、理解度は決して浸透しているとは限りません。

僧侶など読経もなく参列者も少ない場合は葬儀で時間を持て余してしまう可能性もありますので葬儀社との打ち合わせは任せきりではなくしっかり相談しましょう。

新聞のお悔やみ欄に掲載するか否かが一般葬と家族葬の違いだと言っても過言ではありません。

お悔やみ欄に掲載すれば予測不能な弔問があるでしょう。

参列者に気を使うことなく家族や身内だけでしっかり故人とお別れできる葬儀こそが「家族葬」の定義でありメリットなのですから近親者のみで小さな葬儀=家族葬を希望するのであれば以上の事柄を十分注意する必要があります。