墓標(墓誌、神霊碑、法名碑)の正しい刻み方
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墓誌 他に法名碑、神霊碑等など呼び方は様々ですが墓標の刻み方には特に決まりごとはありません。
仏式なら戒名、神式なら諡(おくりな)、キリスト教ならクリスチャンネーム他に 俗名、没年月日、そして没年齢を刻むのが一般的ですが享年と行年、歳と才が入り混じって刻まれているケースも少なくないようです。
無論、墓誌の刻み方に特に決まりはないワケで、決して間違った刻み方ではありません
享年(数え年に近い考え方)行年(すなわち行とは修行であり、この世で積んだ行の年数)
数え年は馴染みが薄く混乱をまねくこともあります、生まれて既に1才、お正月を迎えてまた1才プラス
実年齢プラス2才
どうしても違和感があるなら満年齢を刻むもよし、また還暦や古希などの祝い年にせめて少しでも長くこの世に生きたのだという敬う気持を込めてプラス2才もありだと思いませんか?。
また、亡くなった順に刻むパターンと一行空けてスペースを作る刻み方の二つのパターンの刻み方がありますが、これもまた正しい正しくないはありませんし実際にどちらの刻み方が多いかと問われれば半々なのです。(茨城県内)
既に刻まれているご先祖様の刻み方を習い、合わせるのが一番だと思いますが、まだ故人を刻みがない、または新たに建てるのなら行を空けるスペース刻みが断然おススメです。何故ならあの世に旅立つ順番は決められておらず、夫婦であったにせよ並んで刻まれるとは限らないからです。
一つの例として、ご夫婦の奥さまが先にお亡くなりになったケースの場合、1行目を空けスペースを設け2行目に刻む、後々、1行目にご主人を刻めば夫婦仲良く並んで刻まれるワケです。
旅立ってまで一緒のお墓に入りたくない、別に並んで一緒に刻まれなくても良い、との意見や話題はさておき、墓誌等の刻み方一つとってもいろいろな刻み方があり色々な考え方もあるのです。
説明が丁寧過ぎて細かいため、逆にご依頼主を迷わせてしまう事があるかもしれませんが、お墓、ご供養ごとは解らないことも多い筈ですし、皆さんが解りにくいことをより丁寧にお伝えすることもミッションであると信じています。
お墓、ご供養に関してネット情報も多岐にわたり、必ずと言っていいほど御節介で根も葉もなく根拠のない知恵を押し付けてくる親戚筋もいるでしょう(笑)
しかし、お墓・ご供養に関しては何一つ決まりはなく、お節介な親戚筋、ネット情報を集めたうえで当事者のあなたが身内と話し合い決めれば良いことなのです。
故人を偲ぶ気持ちを超えるものは何一つありません。