日立の砂浜消滅!

毎朝5時半ごろから約1時間程度海辺までウォーキングしています。

加齢の影響もあるのでしょうか?朝早く起きてしまう事も多くなったため、海までお散歩でもしてみようかと軽い気持ちで始めたお散歩ウォーキングなのですが、今では目ざまし無しで完全にルーティン化してます。

日頃の運動不足解消、有酸素運動による血流改善は心臓や肺にも良いらしく、何より音楽を聞きながら朝の海を見に行くことは気分転換リフレッシュになり、ウォーキングして良くない事は今のところ皆無です。
それに日課として組み込んだり必須条件としてノルマ化せず、風が強い、気分が乗らない、寝起きの悪い日は行かない、など決して無理しないことが長く続けるコツなのかも知れませんよね~、、、、

水木海水浴場消滅

本題は毎日のウォーキングで健康管理!ではなくてウォーキングの目的地(折り返し地点)の水木海岸や幼少の頃から慣れ親しんだ河原子海岸の砂浜現象が衝撃的だという話です。

こちらが現在の水木海岸です。もともと海水浴場としての規模は広大ではありませんでしたが、河原子海水浴場と比較すると静かでキレイなプライベートビーチ感もある砂浜でしたが海水浴場としては成り立たないほど砂浜が消滅してしまいました。

烏帽子岩北側にあった河原子海水浴場も既に完全に消滅し、「南浜」と「北浜」(通称一つ岩付近)が海水浴場になっているようです。

基準をどこに設定するかにより、地元の海岸のイメージは人によって異なりますが、河原子幼稚園~中学校時代(昭和70年前後から80年前後の河原子海岸のイメージは潮が満ちていると烏帽子岩を波が囲み、大潮で最も潮が引いている時間帯は泳がずに沖にある「大島」に渡ることが可能で、大島の影響なのか波打ち際に三角波(合わせ波)が発生し、砂浜が突起して最も海岸までの距離があった印象があります。

砂浜減少の理由

河原子海岸の砂浜が減少した理由の一つとして今から30年以上も前の平成元年に常陸那珂港の建設が開始されたことが理由の一つだとの巷の噂を疑いもなく信じていた記憶がありますが、決定打は東日本大震災の影響で砂浜が完全消滅した事実です。消滅原因は砂浜が沖に流出した、砂浜の地盤沈下などの理由が考えられます。

日立の海岸のみならず日本各地で砂浜の後退や消滅の危機に瀕しているようで、国土交通省の見解やNHK報道によると大きな原因として挙げられるのは戦後の開発が主な原因と報じられていました。確かに昔は今のように漁港も整備されておらず堤防や消波ブロック、河川の護岸工事もなかったわけで、昔聞いた根拠のない噂の常陸那珂港建設論も一定の裏付けになるのかも知れません。

他にも河川上流に造られた多数のダムは砂浜を形成する砂利の供給もせき止めてしまうため砂浜が減少する。

温暖化の影響で海面上昇が生じ、砂浜が削り取られ砂浜が減少する。

等など砂浜減少の原因が挙げられていますが、今世紀末までに日本各地の海岸で砂浜の面積が半分以上減少し、6割は完全に消滅するという衝撃的な分析結果もあるようです。

河原子十文字から海に向かって突き当たると現在もT字路になりますが昔、台風時には坂道まで波が押し寄せ、浸水する民家もありましたが現在は漁港も沖堤防も建設され波が押し寄せることはほぼなくなりました。また、大震災による津波被害を教訓に7M級の巨大防波堤も沿岸部各地に設けられています。

間違いなく昔は津波や河川氾濫、山あいの土砂崩れ被害が想定される地には人は住まず、人が住みやすいように海や川を埋め立てる、山を切り開き造成する、ダムを造るなどの開発が一方で環境を破壊して結果的に砂浜が消えてなくなることに連鎖してしまう。

人口ビーチ、ヘッドランドなど砂浜減少対策はあっても決して決定打にはなりませんし、それもまた開発なのです。開発を最優先することが大事なのか自然環境を残すことが大事なのか?無論、砂浜だけ残ればよい問題ではありませんが、近い将来砂浜を知らない子供が増えてしまうのは避けられないのか、、、問題山積です。