お墓の骨壺に水が溜まってるってホント!?

お墓に納めた骨壷に水が溜まってる!?

骨壷をお墓に入れることを納骨と言いますが、納骨場所(納骨室・カロート)の中を見ることは一般的には一生のうち2〜3回程度かも知れません。

将来的には自分もそこに入ると考えれば当然ながら確認できる頻度が少ない納骨室(カロート)ってどんな場所なのか知っておきたい、見ておきたいと思いますよね〜。

納骨室(カロート)ってどんな場所?

そこは風通しが悪くジメジメして狭くて真っ暗な場所です。いま立ち並ぶお墓の納骨室の大半がこんな場所と言っても過言ではありません。

お墓の形状や建っている場所にもよりますが、ほとんどの納骨室が地下(半地下)に設けられ、入口は分厚いフタで塞ぎ、納骨室の底の部分には令和の時代のいまでも息継ぎ穴とか自然に還る道などバカげた迷信レベルの理由から基礎工事の段階で穴を開ける構造が一般的なのです。

湿気大国とも言える日本の湿度はご存知の通り凄まじく、家屋でも風通しの悪いトイレや押し入れはジメジメしがちなため除湿剤などを置いてカビや湿気対策しますよね、、、、、お墓の場合も手を合わせるスペースは定期的にお掃除もできますが、大切なご先祖様が眠る納骨室(カロート)は定期的な掃除も出来ない上に劣悪な環境下の真っ暗な部屋なのです。

中にはこの環境を好む虫や小動物の棲家になっていることも、、、実際に納骨室を開けた際に、うごめく小さな虫たちの他にクモの巣、カエル、トカゲなど発見した事があります。

こんな場所に火葬骨を入れた骨壷を納骨したらどうなるでしょう?

答:骨壷の表面は汚れ、ほぼ100%、骨壷の中に水が溜まってしまいます。

骨壷に水が溜まる理由と根拠

理由:

骨壷に水が溜まる理由とは前途の通り納骨室の環境は陽が当たらず風通しも悪いため気温の変化により納骨室全体も骨壷の表面も、そして骨壷内部にも空気中の水分が水滴となり表面に付着する現象、冬の窓ガラスやキンキンに冷えたビールジョッキの表面と同じ、いわゆる表面結露が発生し、やがて骨壷内に水が溜まる。

根拠:

近隣のお役所から無縁墓地の納骨室(カロート)がいっぱいになってしまい既に埋葬済の遺骨を粉骨パウダー化して納骨スペースを確保したい旨のご依頼があり、数十の骨壷内のお遺骨を取り出したが、骨壷のフタを開けた表面は乾燥しているものの、骨壷の底は全て水が溜まっている状態、またフタがネジ式に閉まる骨壷は口切いっぱい迄水が溜まっていた事実。

他にも経験則上、ほぼ100%納骨室に1度納めた骨壷内は水が溜まる傾向にあります。

因みに約10日間、仮埋葬(お墓を造る迄の間、ポリ容器に骨壷を入れ土に埋める)した骨壷を地中から取り出したところ口切いっぱいに水が溜まっていて、その骨壷の形状もフタがネジ式に閉まるタイプの骨壷でした。

骨壷に水が溜まらなくする方法

どうすれば骨壷内に水が溜まることを防げるのでしょう?

骨壷の底に穴を開ければ水が溜まらず排水できますが、陶器の骨壷に穴を開けるのは容易ではありません。

素焼きの骨壷は通気性がある。

素焼き素材の骨壷は通気性もあり水が溜まりにくいと言われるが、、、、骨壷に穴を開けておくことも素焼きの骨壷を事前に用意しておく方法も結露対策には有効だが、、、実際には親族の死に直面する前に骨壷の水問題を考えている人もおらず一般的に事前に骨壷を用意しておくのは現実的ではありません。

骨壷に空気が入らないようにフタの部分をテープで密封する。

この方法であれば納骨前に身内でも容易にできる作業、また葬儀担当者にお願いすれば無料で対応してくれる程度の仕事でしょう。既に埋葬済の骨壷であっても排水してからテーピング可能(この作業は有償覚悟ですね〜)

しかし、テープも劣化しますから完璧な方法とは言えません。

他にもソーラー電源を利用して納骨室内に風を送る専用扇風機を設置、既存の納骨室の通気性を改善するリフォームなどがありますが、埋葬した骨壷は回忌などの一定の期間を過ぎたら取り出ししっかり乾燥の上、粉骨パウダー化して再埋葬してあげれば観念上は土に還りますした、納骨スペース問題も回避可能なのです。

いつの日かのために納骨室のこと少し考えてみませんか(^^)/