フェリーで散骨?映画「愛にイナズマ」を観て感じたこと
先日、Prime Videoで映画『愛にイナズマ』(石井裕也監督)を観ました。
松岡茉優、池松壮亮を中心に、脇を固める俳優陣も非常に豪華。特にちょい役のキャストの使い方が贅沢すぎて、思わず「この人まで出てるの!?」とギャラも気になりました。
物語は、夢破れた男女が再起をかけて立ち上がる…という、石井監督らしい人間ドラマ。
ただ正直に言うと、前半は少しテンポが悪く、やっと中盤からエンジンがかかった印象です。
それでも後半はグッと引き込まれ、ラストには胸に残る“熱”のようなものを感じました。
個人的には高良健吾さんの出演を楽しみにしていたのですが、登場はまさかの終盤。
それでも存在感は圧倒的で、作品全体をしっかり締めてくれた印象です。
総合評価としては★4つ(5点満点中)。
フェリーのデッキで散骨? ― 気になったワンシーン
さて、本題はここから。
劇中で「フェリーのデッキから遺骨をまく」シーンがありました。
その映像を観て、思わず「え?フェリーで散骨ってできるの?」と違和感を覚えた方も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、「フェリーのデッキから散骨することは現実にはできません」。
法律上、明確に「禁止」とまでは書かれていませんが、船会社の許可なく散骨する行為はトラブルや違法行為にあたる可能性が高いのです。
なぜフェリーで散骨できないのか?
まず、フェリーは「旅客船」であり、不特定多数の方が利用します。
デッキから海に何かを投げ入れる行為自体が安全上・衛生上の問題とされており、
たとえ“遺灰”であっても他の乗客に不快感を与える可能性があるため、原則禁止されています。
また、船舶の航行区域や港湾法の規制も関係します。
港の近くや沿岸域は「公共の水域」であり、勝手に散骨を行うと、
港湾管理者や自治体の指導対象になることがあります。
したがって、映画のようにフェリーのデッキからこっそり散骨するのは、
現実にはリスクが高く、控えるべき行為と言えます。
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実際に海で散骨するにはどうすればいい?
現在、全国各地で「海洋散骨」を専門に行う業者が増えています。
これらの業者は、**法令に則って専用の小型船で沖合(陸地から2〜3km以上)**まで出航し、
静かな海域で散骨を行います。
また、遺骨は事前に粉末状(粉骨)にしておくのが基本。
これにより、自然に還る形での供養が可能になります。
実施時には花びらを添えたり、音楽を流したりと、
遺族それぞれの想いに合わせたセレモニーが行えるのも特徴です。
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法律的にはどうなの?
散骨は「墓地埋葬法」上の“埋葬”にはあたりません。
したがって、法的にはグレーゾーンながらも容認されているのが現状です。
ただし、節度を守らない散骨(海岸付近・川・公園など)は「遺棄行為」として問題視される場合も。
ですから、「法に触れないよう適切な方法で行う」ことが何より大切です。
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こな雪浄土サービスでは、茨城県内を中心に、ご自宅からのお遺骨お預かり・粉骨・海洋散骨代行までを一貫して行っています。
フェリーや公共船ではなく、専用船による安全で静かな散骨を行っております。
「船酔いが心配」「海まで行けない」という方には、海洋散骨を代行して散骨を行う「海洋散骨代行サービス」がございますので、無理なくご供養いただけます。
映画のように“勢いだけ”で行う散骨ではなく、
大切な方を想う“やさしい旅立ち”をお手伝いします。
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まとめ
映画『愛にイナズマ』をきっかけに、「散骨」という行為を考える人も少なくないでしょう。
作品のメッセージは“自分らしく生きること”ですが、
それは“自分らしく旅立つこと”にもつながるのかもしれません。
もし、海洋散骨についてご不明な点や不安がありましたら、
どうぞお気軽に こな雪浄土サービス へご相談ください。
やさしく、誠実にサポートさせていただきます。