墓所工事完成
石碑には、宮城県を代表する銘石「伊達冠石(だてかんむりいし)」を使用しております。
伊達冠石は、宮城県・大蔵山から産出される両輝石安山岩で、鉄分を含んだ赤土豊かな土壌から掘り出されるため、石目が細かく密で、綿密な質感と美しい光沢を持つのが特徴です。磨くことでより深みのある艶が現れ、格式ある墓石に仕上がります。
この石は別名「泥冠(どろかぶり)」とも呼ばれ、採石直後の外面に特有の泥が付着していることに由来します。この泥には鉄分が多く含まれ、2〜3年ほどで太陽光との反応により酸化し、表面が独特の鉄錆色へと変化していきます。
経年によって味わいを増すこの色調は、墓石だけでなくモニュメントとしても高く評価されており、鹿児島県庁や東京国際フォーラムなど、各地で使用されています。原石の外側と内側で色味に変化があるため、造形材としても高い可能性を秘めた石材です。
時を重ねるごとに深みを増す伊達冠石。末永くご先祖さまをお守りするにふさわしい石碑となっております。
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意外にも伊達冠石(どろかぶり)は茨城県内(特に県北地方)にも和型石碑として使用されています。
形容すればミルクチョコレートの色に近い茶色の石なので、きっと身近にみる機会の多い石材だと思いますよ。
