国産と外国産の墓石の割合(墓石サプライチェーン)

茨城県内では墓石に適している真壁石や稲田石は有名で今なお石材の採掘は細々と続いていますが、かつては県内の至る所で墓石に適した石材を採掘していた歴史があります。

北茨城市で採掘されていた「内野石」は山あいの川底で採掘され、国内では有数の黒御影(実際には青っぽい)や「町屋石」は現在、常陸太田市の煉瓦製の発電所でも有名な町屋で採掘され、瑞竜山の水戸徳川家の墓石は代々蛇紋岩石材(町屋石)が使用され、当時は水戸藩の許可なく採掘することが禁じられ水戸徳川家御用達の石材だった輝かしい歴史があります。

このように全国各地で石材を採掘し、墓石や建築材として利用されてきましたが戦後、外国との輸出入が盛んになり、いつの間にか国内で物づくり全般、(製造業)が激減しより安い外材で賄うようになり、中でも殆どがスーパーでも今やお馴染みの「原産国中国」が大多数で石材も含まれます。農産物、水産物、林産物(山菜類や伝統工芸品の原材料などを含む)可能な限り国産を選びたい気持ちはありますが中国産の進出は留まるところを知りません。

今に始まった事ではありませんが、日本経済は脱・中国依存を危惧し、チャイナプラスワンなどリスクヘッジ策は取っていても中国依存の呪縛を払拭できていないのが現状です。

中国は言わずと知れた世界第二の経済大国ですが、世界の市場、世界の工場を着実に構築してきた必然的な理由があり、いつの間にか諸外国は中国を頼り切ってしまい、日本もまた雁字搦めのシステムから抜け出せなくなったのです。 実はお墓「墓石」「石材」の生産、流通もまた同じ仕組みで、全世界の石材を中国(工場)に一時的に輸送し、設計通りの製品を仕上げ、発注国に輸出するシステムが今でも続いています。

日本国内の国産材も例外なく大半が自国で製品化せず、わざわざ輸送費を負担し中国へ送り、製品化した石材を逆輸入する。 往復分の輸送費を払ってでも中国の工場(安価に抑えるサプライチェーン)が長年続いてきました。

現在では中国政府の方針で環境問題の理由から中国国内の丁場(石を採場)は尽く閉鎖されましたが、既に掘り出した石材(原石)はまだ残っているので、一番安かった時期の4倍以上に原材料は高騰しているのが現状ですが、がやむを得ず中国産の石材を発注している状態なのです。

脱・中国依存打開策

中国依存の呪縛を解くにはチャイナプラスワンの強化と、理想論かも知れませんが国内回帰策が肝心で、現に米国は危機感から自国工場を再構築する方向性に舵取りしていますが、日本は、、、、?

国内に於いて自給率を上げることは国の持久力をも確実に上げられることをこのコロナショックで一度は痛感したはずなのに喉元過ぎれば、、、、何とか方向変換の活路を見いだせれば良いのですが・・・
石材の場合、中国依存が強まるに比例して国内の石材加工工場は大幅に縮小し、現在稼働する工場は最盛期の1割以下かもしれません。なので国内回帰は容易な事ではありませんが、個人的には今回のコロナショックを教訓として国内回帰の必要性がクローズアップされ、自給率を上げるきっかけ、転換期となれば明るい兆しもほんの少しは見えてくるのではないだろうかと多少期待していたのですが、、、暖簾に腕押し、豆腐にかすがい、糠に釘なのでしょうか、、、