季節、春めく(旧暦の起源)

桃の節句も終わり、メキメキと春メキの季節ですよね。毎年欠かさず愛でる枝垂れ梅も見事に満開を迎え、間もなく散り梅が楽しめそうです。
今年もコロナの影響で思いっきり両手を広げ深呼吸して早春を体感することもままならない もどかしさもありますが、そんな人間のちっぽけな気持ちなどお構いなしに季節は着実に今年も巡ります。

1年のトップバッターの梅が咲き、続いてロウバイ、福寿草も出塁、そして菜の花や桜が3、4番バッターの仕事をキッチリとこなし春満開が訪れる。
毎年こんなイメージで今や「桜」「4月」は日本の代表的な春の代名詞ですが、年明けを「新春」とか正月に春を結びつける事に違和感を覚えたことありませんか?

その理由は太陽を基準とする現在の新暦と、月の満ち欠けを基準とする旧暦が違和感の元なのです。
旧暦では各の春夏秋冬は3ヶ月×4シーズンで形成され1月から3月が春、4から夏のため年明け=初春(新春)となるのです。

ちなみにワンシーズン3ヶ月の各月に「初」「中」「晩」と称され、初春、や晩夏、そして中秋の名月の中秋とは、秋の真ん中の8月を指しているのです。毎年クソ暑いさなかに中秋と言われてもピンとこないし、深く考えることはないが「中秋の名月」だけは誰もが知っていますよね。

また旧暦には月の異称(和風月名)があり、晩春である3月は弥生(やよい)、12月の「師走」だけは現在でも馴染みがありますよね。
1月  睦月(むつき)
2月  如月(きさらぎ)
3月  弥生(やよい)
4月  卯月(うづき)
5月  皐月(さつき)
6月  水無月(みなづき)
7月  文月(ふみづき)
8月  葉月(はづき)
9月  長月(ながつき)
10月  神無月(かんなづき)
11月  霜月(しもつき)
12月  師走(しわす)

ちなみに5月の皐月(五月)さつき晴れとは旧暦の梅雨時期の合間の晴れを指すのだとか、、、
それにしても、アンドロイド端末では各和風月名は一発変換できましたので、こんなところにも旧暦って根付いているものなのですね〜。
この旧暦は今から約150年前の明治5年の旧暦12月3日に強引に明治6年1月1日として現在のグレゴリオ暦(太陽暦)に改暦されたもので、ウェルカム西洋文化の一環でいわゆるグローバリズム(世界基準)に背伸びしてでも足並みを揃えたい当時の時代背景が感じ取れますよね。

日本でも世界的にも暦はそれぞれの用途や基準の捉え方の違いから多多数の暦がありました。

人類初の暦はエジプト文明と考えられ、古代エジプト人は度々のナイル川の氾濫に悩まされていましたが、氾濫には一定の周期があり、それが星の位置と太陽が昇る方角や時間、気候と一致する法則に気づき、一周が365.25日であることを知ったことでナイル川の氾濫による被害を回避するとともに氾濫によってもたらされる恩恵(上流地域の肥沃な黒土)により灌漑農業を確立させました。
このように災害対策、農作になくてはならない年間ロードマップこそが暦の始まりと伝えられています。
余談ですが、エジプトに2度ほど訪問経験があるのですが、有名なスフィンクスとピラミッドは1面砂漠地帯にポツンと鎮座するかのようにTVで扱われていますが、実はカイロの街外れに位置していて(厳密には街がピラミッドに近寄ったのだろう)砂漠側から見ると街中にピラミッドがあるイメージで、宿泊したホテルからもピラミッドが近くに大きく見えた記憶があります。