カーリングの石(ストーン)

2018年に開催開催された冬季オリンピックにて見事に銅メダルを獲得したカーリング女子の活躍で「そだねー」、「もぐもぐタイム」などと共に「氷上のチェス」とも言われるカーリングの知名度も一気に上がりましたよね〜。

実は今から23年も前に遡る1998年開催、長野オリンピックから正式種目として採用されカーリング男子だって無論存在するのですから約20年、目立たないスポーツを一躍メジャーに押し上げた立役者の彼女たちの影響力はスゴいですよね〜。

ところでカーリング競技で使用されている「便所のデッキブラシ」のような用具(スウィーパー)と「漬物石」のような石の球(ストーン)、とても気になりませんか?

お墓の「墓石」を扱う身としてはカーリングの石がどうしても気になってしまうのです。

カーリングストーン
カーリング発祥の地でもあるスコットランドの野鳥しか生息していない無人島「アルサグレイグ島」特産のブルーホーンという名の花崗岩で採掘されるようです。

そうです、国内に於いて墓石としての利用が大半を占める通称「御影石」とも呼ばれている花崗岩なのです。

花崗岩とは

学術的な定義になるとかなり難しくなりますが、わかり易く述べると、地下でマグマが冷え固まり形成された岩盤で、大陸地殻の上部地殻(地表に近い地殻)のほとんどが火成岩に分類される花崗岩だとも言われています。
また、花崗岩(御影石)を形成する最も硬い石英、長石、黒雲石、白雲石などの成分構成比、圧力や熱の影響、また産地により黒系や白系など様々な色合いの違いが生じるのです。

カーリングストーン(石球)の金額

カーリングの石球(ストーン)は何と一つ10 万円する高価な石で、試合では1チーム8投×2チーム=16個のストーンが必要となり、総額160万円。球技?(厳密には転がらず滑らすため球技ではないらしい。そのためか球ではなくストーン(石)と呼ばれているようです。)の用具としてはダントツに高額なスポーツ競技と言えますね〜。

専門的な話になりますが、石材の値段とは一般的に体積×石材単価(才数)で計算されています。
1尺×1尺×1尺=1才(切)
1尺≒30.03cm
なので、約30cm四方の立方体が約1才となります。

この才数が石材業の基準となり、石材単価のみならず切削や研磨などの加工では1面材(1尺×1尺)、また石碑(石材)据え付け費の単価計算としても用いられています。

この専門単価を用いるとカーリングの石球(1個約10 万円)は直径約29cm高さ約11cmの石材の才数1才に満たないわずか0.3才として単純に墓石と比較すると、超最高級墓石とされるスウェーデン産のファイングレイン(黒御影石)の約3倍もの単価金額となります。
無論、島の採掘が20年に一度の制限など希少価値があり、簡単に比較できるものではありませんが、それにしても仕事で石材を扱う身としては衝撃的な石の球ではあります。

超最高級黒御影石

スウェーデン産のファイングレインの名の意味は「素晴らしく優れた石目」で、吸水率0.006%と水を吸いにくく、硬いがために加工が困難で生産量が少なく流通も難しい銘石なのです。
過去に一度だけ銘石ファイングレインの墓石(洋型)を扱い、建墓した経験があるのでご紹介しておきますね〜。

カーリングストーンも最高級御影石も水を吸いにくく硬度も高く、とにかく硬い石でチタン合金よりもダイヤモンドに近い硬さがあります。しかしダイヤモンドでも御影石でも硬いがゆえ欠けたり割れやすい特性があります。

例えば一般的に墓石で使用している黒御影石でカーリングストーンを作り同じ衝撃を与えたら簡単に割れたり欠けたりするのですが、、、やはりカーリング競技で使用されている高価なストーンは特別なのでしょうか、、、そのように気になってしまうのです。