采配と軍配

近年、プロ野球やサッカーなど団体競技の監督の指揮を「采配」と形容するケースが増えましたよね?

采配とは??

監督の戦略や指揮を含めた最終的判断を「采配」と呼んでいますが、調べてみると采配の「采」にはサイコロの賽(さい)を振る、選びとる、や喝采(かっさい)色めき立つ、興奮状態の意味が単語にはあるようです。「采は投げられた」どこかで聞いたフレーズですよね?これは古代ローマ時代カエサル(シーザー)が宣戦布告の意味を含め放った言葉らしいので、サイコロとは形状は異なれど日本独自文化ではないようです。ちなみにサイコロのコロについては明確な語源がつかめず、一説には転がすのコロが由来している他、コロ坊主、犬コロ、チンコロなど小さくて可愛らしいものを例えているのかも知れませんね?

また、配とは配る、わけ与える意味のため、悪天候の大海原でリスクヘッジが試される船長の知識と経験と運がもたらす舵取り(危機管理能力)そして決断と言ったところでしょうか。

しかし「采配」で検索して調べてみると、意外にも意味ではなく道具を指す言葉で、戦場にて指揮をとる時に大将が使う道具、次に「はたき」「ちり払い」が表示されました、、、?

どちらも形状は似ているし認識もできますが、ハタキは采配ではないでしょ?(笑)

それに平成以降生まれの人はハタキの存在すら知らないのでは?

微かに記憶があるハタキは幼少(小学生)の頃で、細い竹竿に不要になった衣類やストッキングを括り付けてタンスの上などの埃を叩き落とす、ホウキ掃きの前段階で使ういかにも昭和の掃除道具でした。

それにしてもハタキと同じような大きさの采配では何千という大軍に棒切れにヒラヒラを付けただけの小さな采配に効力があるのだろうか?と疑問が残ります。

まぁ指揮者の指揮棒も教師が教壇で持つアンテナ棒然り、何も持たないよりは格好がつく?ような物なのかも知れませんね。

采配と軍配

采配(画像上)にとても似ているフレーズである軍配(画像下)、どのような違いがあるのでしょう?

軍配とは?

軍配で連想できるものではお相撲の行司さんや戦国武将の持ち物でしょうか、、、ちょっと掘り下げてみると軍配とは軍配団扇(ウチワ)の略称(ちょっとイカついウチワだったのですね~)で、戦国時代の大将が采配と同じように指揮系統に用いられたようで、言われてみれば確かに信玄や謙信といった戦国武将が軍配片手に肖像画に描かれているイメージありますよね~。

一説には気象予報を含めた戦略などをサポートする軍師が持つ物で黒田官兵衛や直江兼続、本多正信、片倉小十郎、竹中半兵衛、山本勘助と「いったポストが持つ道具説もあるようです。

軍配を持つ戦国武将のなかでも最も有名なエピソードが存在するのが川中島の戦い(1561年 武田信玄×上杉謙信 第四次合戦)ですよね~。限りなくフィクションに近いため真偽は別として、信玄の本陣に謙信が奇襲をかけ、馬上から大太刀を振るい、それを信玄が軍配団扇で受け防ぎ事なきを得た!という伝説はあまりにも有名です。

軍配団扇って木製でしょ!?防具の盾じゃあるまいし大太刀を防ぐなんぞ漫画かよ!?ってツッこみたくもなりますが、実践に使われた軍配団扇は鉄製でなんと山梨県甲州市の天目山栖雲寺に実物が所蔵され、団扇には刀傷も確認されているのだとか、、、

采配も軍配も実際にはどのように使われていたのかは謎ですが、本来の意味など深く考えず今でも「見事な采配はが功を奏し、軍配が上がった。」など普段の会話に馴染み溶け込んでるって何だか不思議ですよね、、、。