アフターコロナ 墓石サプライチェーン

新型コロナウイルス感染者は全世界で232万人に達し、犠牲者は16万人を超えました。

国内では先週16日(木)の夕方、緊急事態宣言が全都道府県に拡大することが決まりました。

収束の望みは今のところひとかけらもありません。先が全く見えないこの状況下にアフターコロナ(コロナその後、)など以ての外かも知れませんが、自粛ムードで騒動前より無論、状況にもよりますが、はるかに考える時間だけは増えた方が多いと思います。

特に考えていかねばならない事は「中国依存」ではないかと思います。

マスク問題は他の根深い理由があるようですが、中でも原料を中国に頼る百円ショップの棚は品薄状態、スーパーも品薄に見える理由は買いだめではなく、中国に頼る部分が大きい事も要因の一つと言えます。

スーパーでも今やお馴染みの「原産国中国」は農産物、水産物、林産物(山菜類や伝統工芸品の原材料などを含む)可能な限り国産を選びたい気持ちはありますが中国産の進出は留まるところを知りません。

今に始まった事ではありませんが、日本経済は脱・中国依存を危惧し、チャイナプラスワンなどリスクヘッジ策は取っていても中国依存の呪縛を払拭できていないのが現状です。

中国は言わずと知れた世界第二の経済大国ですが、世界の市場、世界の工場を着実に構築してきた必然的な理由があり、いつの間にか諸外国は中国を頼り切ってしまい、日本もまた雁字搦めのシステムから抜け出せなくなったのです。 実はお墓「墓石」「石材」の生産、流通もまた同じ仕組みで、全世界の石材を中国(工場)に一時的に輸送し、設計通りの製品を仕上げ、発注国に輸出するシステムが今でも続いています。

日本国内の国産材も例外なく大半が自国で製品化せず、わざわざ輸送費を負担し中国へ送り、製品化した石材を逆輸入する。 往復分の輸送費を払ってでも中国の工場(安価に抑えるサプライチェーン)が長年続いてきたのだ。

現在では中国政府の方針で環境問題の理由から中国国内の丁場(石を採場)は尽く閉鎖されましたが、既に掘り出した石材(原石)はまだ残っているので、一番安かった時期の倍以上に原材料は高騰しているがやむを得ず中国産の石材を発注している状態なのです。

毎年の旧正月(休暇)と相まって今回のコロナショックで石材のみならず全てのサプライチェーンが一時的に機能しなくなりましたが、どうやら石材に関しては半月~一カ月の出荷遅れで済んでいるようです。

脱・中国依存打開策

中国依存の呪縛を解くにはチャイナプラスワンの強化と理想論かも知れませんが国内回帰策が肝心で、現に米国は危機感から自国工場を再構築する方向性に舵取りしたが、日本はどうだろう?
せめて日本の台所、日本の工場は国内が望ましく自給率を上げることは国の持久力をも確実に上げられることをこのコロナショックで痛感し、方向変換の活路を見いだせれば良いのだが・・・

現在のコロナショックの状況は、私ごとではありますが、約20年生業としていた旅行代理店業から現在の墓所関連の仕事に鞍替えを決心させた要因(状況)と大きな共通点があり、17年前の2003年の当時の記憶がオーバーラップするのです。

旅行代理店業は、こんな楽しい仕事は他に無い!と当時まではそう思っていましたが、2001年9月のアメリカ同時多発テロの影響(不安からの旅行マインド低下)が出始め、2002年11月には中国から感染病SARS(サーズ)の感染例が報告され、翌年には各国に伝播し、最終的には全世界で8,000人以上が感染し、約1,000人近くのの犠牲者を出しました。

この感染問題の影響で海外旅行数、特に発祥地の中国への渡航者は現在と同じ状況になり、中国旅行企画が大半を占める当時従事していた旅行代理店は大打撃を受けました。

今ではあたり前ですが、当時はインターネットも普及し始め、ホテルも航空券もネットで予約できるシステムが確立されたことも拍車をかけ、このままでは自分の給与を捻出できる売上も見い出せなくなる!と考え、転職を決意した出来事が、自分史的にはとても大きな転換期となりました。

個人的には今回のコロナを教訓として国内回帰の必要性がクローズアップされ、自給率を上げるきっかけ、転換期となれば明るい兆しもほんの少しは見えてくるのではないだろうかと考えます。

先ずはコロナ収束を願うばかりですが考える時間だけは確実に増えた今、コロナ収束後について考えるチャンスだとも言えるのです。